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2008年5月18日 (日) 03:56時点における版
グリゴリ(Grigori)あるいはエグリゴリとは『エノク書』に伝わる堕天使の集団。「神の子、見張る者」の意味を持つ。
『エノク書』第6章によると、グリゴリの20の長とその部下180の計200の天使からなる集団で、リーダーはアザゼル、サブリーダーはシェムハザ。元はエデンから追われたアダムの子孫達を監視する役目を務めていたが、そのうちヤレデ[1]の時代にヘルモン山に降り互いに誓いをたて、人間の娘たちを妻にめとってしまった。その際、人間に禁じられた知識(呪術、薬草、剣、盾、胸当てなど武器の作り方や腕輪、眉毛の塗り手入れの方法の仕方、占星術など)を地上の人間たちに教えたが、それによって男は武器で争う事を、女は化粧で男に媚を売る事を覚え、地上には不敬虔や姦淫など様々な悪行がはびこることになったという。
グリゴリと人間との間には身の丈3000キュビト(1350メートル)にもなるネフィリムという巨人が生まれ、彼らは地上の作物はおろか、鳥や獣、人間を食い尽くし、最後には巨人同士での共食いまで始めた。
地上を観察に訪れた四大天使がその凄惨な光景を神に報告し、ヤハウェ・エロヒムは大洪水によって地上を洗い流し、リセットすることを決意。この事態の収拾のため、ラファエルはアザゼルをデュダルの洞窟に閉じこめ、ガブリエルは堕落した者たちを内乱に駆り立てて滅ぼし、ミカエルはシェムハザとその仲間たちを別の洞窟に鎖でつなぎ止め[2]、アルスヤラルユル(ウリエル)はノアのもとを訪れ、大洪水のことを知らせた。そしてかの有名なノアの方舟の建造へとつながる。
『エノク書』では、彼らグリゴリは天界の第五天に幽閉されている。そこでは彼らは「眠らぬ者」と称されている。
主なグリゴリ
- アザゼル(Azazel)
- シェムハザ(Shemhaza)
- アルマロス(Armaros)
- バラキエル(Baraqijal)
- コカビエル(Kokabiel)
- タミエル(Tamiel)
- サハリエル(Sahariel)
- ペネムエ(Penemue)